脱サラして1年の感想

こんにちは。工事屋さんの今坂です。
久し振りにブログを更新します。。というのも、工事が増えれば増えるほど移動時間が長く、ほぼ運転しているからです。笑
そして、慣れない土地ばかりを行くので、大体道に迷って一人でてんやわんやしています。笑 ナビついてるんでしょ!とよく言われますが、ホントこればかりは自分の不得意とするところなんでしょうね。田舎者からするとJCTなんかは特に複雑でいくつも分岐があるとナビがあってもわからなくなります。。

さて。私も脱サラして1年が過ぎたわけですが。。
ここで感想を述べます。笑


前職は、地元熊本で食品を取り扱う品質管理をしていたので衛生管理は徹底していましたし、クリーンルームがあったり、毒劇物の取り扱いもあったので何かと繊細な仕事でしたが、今は場所を愛知に移し、自分で営業をして仕事を取りに行き、頂いた工事の仕事を無事に完了させるために現場管理をしています。
サラリーマンの食品業界@熊本から独立の建設業界と営業@愛知に移った感想をどうぞ。偏見たっぷりかもしれませんが、あくまでも個人的感想ですのでご了承ください。。

①とにかく現場が汚い!
土や埃だらけで衛生の「え」の字もない。笑 当たり前ですけど。でも、清浄度が全く関係ないおかげで、服の着替えや靴の履き替え、エアーシャワーがないからその辺はラク。

②安全保護具 超大事!
以前は割と安全な職場でしたが、過剰かと思えるほどの安全対策がルールとなっていました。まぁ安全対策はやればやるほど堅いのはわかってるんですけどね。ここってヘルメットいるー?みたいなところでも被るのがルールになってました。でも、今は。。絶対保護具つけないと危ない現場です。こういうところだと本当に危険を感じて保護具なしではいられなくなります。

③民度が低い人が多い・・(こんなこと言ってごめんなさい・・)
人はいい人も多いんですけどね、マナーが悪かったり、こんなに危ない現場なのにテキトーに保護具をつけたり全くつけなかったり、見た目がもろにヤンキーだったり。昔は現場に注射器が転がってたこともあったとか。見た目でだいぶ損してるな~なんてこともしばしば。うまくいってるときは大丈夫ですが、ちょっと職人同士で意見が食い違うとすぐ喧嘩・・。大手ゼネコンを全部真似してとは言わないけど、もうちょっと・・ねぇ。。どうにかなるでしょって言いたくなることも。以前が名門大学卒のエリートがゴロゴロいる環境だったのでギャップが・・笑

④ブラック企業が多い
まず、びっくりしたのが建設業界は大体土曜日は仕事ということ。以前は完全週休2日制だったのでこれにはびっくり。固定給がなく日当のところもあるので完全に体資本の仕事だなと。でも、みんなこれが当たり前だという感覚だから違和感を感じてないところにも違和感を感じました。それにちょっとトラブルが起きると何かと理不尽な理由をつけて強い口調でなんやかんやと言われたり。素直に謝ってくれたらそれでいいのに。。と思うことが何度もありました。そして、私は超ホワイト企業にいたんだなと改めて思いました。笑

ここまでは建設業界の感想です。まぁ。。前職と比べると正直よかったなぁと思うことは少ないです。ん?むしろあるかな。。くらいです。ただ、今はサラリーマンではないのでやっていけてますが、この業界でサラリーマンだったら完全に無理でしたね。笑 自分でもよくやっていけてるな~と思うのですが、何のおかげかというと「営業」の存在があったからです。

最初は億劫で吐き気と頭痛と闘いながらやっていた営業。人と話すのは好きなんですが、営業となると話は別。でも、完全フルコミットで仕事がないと食べていけないので愛娘の顔を思い浮かべながら毎日営業に臨みました。ただ営業経験も皆無、当然自信がない、正直人に勧められる工事ができるかもちゃんとわかってない・・と負の要素満載の状態でスタートした営業がうまくいくわけがなく。でも、これはやって思ったんですけどめげずに場数を踏むことですね。そのうち慣れます。もう心を無にして笑顔だけ忘れずロボットのように訪問しました。愛知県民は閉鎖的な人が多いので、心の扉を開けてもらえるように何度も足を運んで受け入れてもらわないとダメだと感じたので飛び込み営業にまずは絞り、片っ端から営業していきました。で、まず初めて見積り依頼が来て成約したかのように大喜び。笑 それから注文頂いて更に大喜び。工事が完了して入金されたのを確認して初めて自分の力でお金を稼いだ喜びと生きてる~という実感。そして、この時サラリーマン時代の月給の2倍は収入があったので、これかー!やった分だけ返ってくるって!と思った瞬間でした。そして、もっと嬉しかったのがお客さまからの感謝の気持ちを伝えられた時。「他社より安くしてもらえてよかった」「「難しい工事を引き受けてありがとう」「女性だから話しやすかった」など、自分の存在価値が認められたような気がして、もっと頑張らなきゃという思いが増しました。この喜びがサラリーマン時代にはないものだったので、なんとか続けられています。

私は自分で行動力はあると思っていますが、世の中を先読みしたり、マーケティング調査をしたり、何か新しいことを思いついたり、いわゆるデキる人が持つ嗅覚がないです。これは、サラリーマンを辞めてわかったのですが、この嗅覚がないと結構致命的です。なので、自分のペースで自分がやれることしかできてませんが、それでもこの状況に居続けることに意義があると思っています。海のど真ん中で急に浮き輪がなくなったら必死になって陸を探しに泳ぐはずです。ずっとその場で立ち泳ぎして息だけしてる人なんていないと思います。能力によって犬かきなのかオリンピック選手の泳ぎかの差は出るかもしれませんが、それでも立ち止まってるよりずっといいかなと思っています。

SNSを見ていると短期間で成功してる人が山のようにいるように見えますが、大半は私みたいな人が多いんじゃないかな・・笑 サラリーマンから独立、地元熊本から愛知、という2つの大きな変化点を同時に自分に与えてしまったのでまだ苦労は絶えませんが、その状況でも、仕事を通して自分にも周りの人にもハッピーを届けられるように自分の道を切り開いていけたらなと思います。以上、脱サラして1年の感想でした。